出典:スノーピーク
どうも、キャップです。
ツインポールテントに興味はなかったのですが、冬キャンプ対策を考えてたら「アリなんじゃないか」と思い始め、納得いくまで徹底比較してみました。
<追記:2020年11月>
各社の製品ラインナップ見直しを受けて記事の一部加筆修正しています。
ツインポールテントとは
その名の通り、ポール2本で立てるテントです。
メーカーによってツインポールテント、ツーポールテント、2ポールテントと呼び方はマチマチ。
ポール1本で立てるワンポールテント(モノポールテント、ティピーテントとも言う)と比べて室内空間が広いのが特徴。
出典:スノーピーク
地面に直接ポールを立てて幕を張るスタイルなのでテントと言うよりはタープに近いかも知れません。インナーテントが付属する場合もあります。
なぜツインポールテントが気になるのか
冬キャンプがしたいんですが僕が持ってるアメニティドームMは
- 天井が低くてリビングとしては使えない
- スカートが無いので寒い
という弱点があります。アメニティドームM単体で冬キャンプは厳しい。
ストーブを入れてヌクヌクするのに適してるのは2ルームテントかシェルターかな・・・と思っていたのですが、ハイマート佐仲オートキャンプ場で何組かのキャンパーがツインポールテントで暖を取っているのを見ました。
フルクローズすればツインルームテント級の室内空間がありそう。
「そうか、ツインポールテントでもスカートが付いてるタイプなら冬キャンプいけるんだ!」というインプット。
で、ツインポールテントについて色々と調べました。
冬キャンプに使う目的なのでガンダムで言うところのドム、すなわちスカート付きが条件です。
ツインポールテントを代表する3つのテント
スノーピーク ランドステーション
出典:スノーピーク
ランドステーション、通称「ランステ」。
スノーピークが「サイドウォールを持つアレンジ自由な次世代タープ」と称している幕です。210cmのウィングポール2本で自立します。
ランドステーションにはサイズの違うMとLが存在しましたが2018年の製品ラインナップ見直しでサイズ展開はLのみとなりました。
ランドステーション Lのサイズは6~8人用で885cm×510cm×210cm(h)。
価格は85,500円 (税別)。
このランステ Lにはスカートがありません。ランステ Pro.Mはスカート付きだったんですけどね。。
60周年記念ランドステーション Pro.Lもスカートがありませんでした。価格は105,500円 (税別)でしたが極端に言えば生地が210Dポリエステルリップストップになっただけ。
同時期に発売された60周年記念 アメニティドーム Pro.Mは通常のアメド Mの32,800円 (税別)に対しジャスト3万円アップの62,800円 (税別)。
アメドもPro.モデルになったからと言ってスカートは付きませんでした。
スノーピークは全商品、どこで買っても基本的に値引きは一切ナシなので、大幅割引が期待できるのは、年に数度のヒマラヤやスポーツオーソリティーの割引SALE(最大で20%OFF)くらいかも。
キャンパルジャパン ツインピルツフォーク
出典:キャンパルジャパン
ツインピルツフォークは「ピルツ」シリーズのツーポールタープシェルターです。
「モノポールテントの気軽さに空間の広さをプラス。使えるサイズと空間のニューシェルター。」というのがメーカーの説明コピー。
「ピルツ」シリーズは小川キャンパル時代の2009年に販売開始。2015年からはキャンパルジャパンとして販売されています。
ツインピルツフォークの特徴は豊富なオプション。
フルインナー、ハーフインナー、二又フレームといったオプションがメーカー純正品として発売されており、室内アレンジの自由度が高いです。
ポリコットン混紡のツインピルツフォークT/Cは102,600円(税込)。
スカート付きのポリコットン幕がこの価格で買えるのは魅力的ですね。
サイズは630cm×355cm×210cm(h)でランステMよりもひと回り小さい感じ。
材質がポリエステルの通常モデルが91,800円(税込)でしたが恐らくモデル終了。
代わって1サイズ大きいツインピルツフォークLが99,000円(税込)で発売されました。
サイズが700cm×400cm×225cm(h)とランステMと同じくらいです。
テンマクデザイン Circus(サーカス)720DX
出典:tent-Mark DESIGNS
サーカス720DXはテンマクデザインから発売されているツインポールテント。
発売時期が古いのでそろそろモデル終了の予感。テンマクデザインHPでは扱いが控えめです。
「外フレームにより広々とした室内空間を実現。インナー標準装備のクロスフレームシェルター」がメーカーの説明コピー。
確かにインナー標準装備で86,184円(税込)という価格は魅力です。
サイズは720cm×360cm×220cm(h)でツインピルツフォークよりも一回り大きい感じ。
出典:tent-Mark DESIGNS
この値段でサイドウォールも付いててお買い得感あります。
最大の特徴はフレーム。アウトフレーム型でスチール製クロス型。ここは賛否両論です。
クチコミを見てるとポールがスチール製なので総重量が重い、という声が多いですね。
特徴を横並びで比較
特徴を表にまとめてみました。
- 赤字=不利な部分
- 黄色マーカー=有利な部分
メーカー | スノーピーク | スノーピーク | キャンパルジャパン | キャンパルジャパン | テンマクデザイン |
名称 | ランドステーション Pro.L | ランドステーションL | ツインピルツフォーク | ツインピルツフォークT/C | サーカス 720DX |
サイズ | 885cm×510cm×210cm(h) | 885cm×510cm×210cm(h) | 630cm×355cm×210cm(h) | 630cm×355cm×210cm(h) | 720cm×360cm×220cm(h) |
収納サイズ | 76㎝×28㎝×33㎝ | 76㎝×28㎝×33㎝ | 65cm×25cm×25cm | 65cm×35cm×30cm | 75cm×35cm×35cm |
重量 | 10.5kg | 8.2kg | 約6kg ┗幕体:4.42kg ┗ポール:1.6kg |
約10kg ┗幕体:8.4kg ┗ポール:1.7kg |
約24kg ┗幕体:7.4kg ┗インナー:2.3kg ┗ポール:10kg |
素材 | ポリエステル210d | ポリエステル150d | ポリエステル75d | T/C、ポリエステル210d | ポリエステル150d |
耐水圧 | ミニマム値:3,000mm | ミニマム値:3,000mm | 1,800mm | 350mm | 1,500mm |
スカート | 無し | 無し | 有り | 有り | 有り |
インナールーム | メーカーオプション無し | メーカーオプション無し | メーカーオプション有り (フルインナー、ハーフインナー) |
メーカーオプション有り (フルインナー、ハーフインナー) |
付属 225cm×225cm×200cm(h) |
フレーム | 別売り | 別売り | 6061アルミ合金 φ30mm 二股オプション有り |
6061アルミ合金 φ30mm 二股オプション有り |
スチール φ25mm クロス型325cm×2 |
価格(税込) | 113,940円 | 92,340円 | 91,800円 | 102,600円 | 86,184円 |
表が見辛い場合は画像でご覧ください。クリックで大サイズの画像が開きます↓
各社製品の特長を比較してみると
- ランドステーションの割高感
- ツインピルツフォークのオプションの豊富さ
- サーカス720DXのお買い得感と重量の重さ
が際立ちます。
冬キャンプ用のツインポールテントを選ぶなら
ランドステーションか?
そもそも候補に挙げたのはスカート付のランドステーション Pro.Mの存在があったからです。
冬キャンプ用が前提なのでスカートの無いランドステーションL、ランドステーション Pro.Lは残念ながら除外。
スノーピークは今回の製品ラインナップ見直しでランドステーションをツインポールテントではなくタープと定義したんじゃなかろうか、という気がします。
「変幻自在な次世代タープの本分は陽射しと雨風を遮る強い生地。妙に冬キャンプを意識してスカートを付けたりするのはやめよう。」そんな意思決定だったのでは。
スカート付き最後の残党ランステ Pro.Mはまだ店頭在庫アリで入手可能っぽい(2018年8月現在)ですが、210cmのウイングポール2本(約8,500円)は必須なので最低13万円の出費になります。インナールームも別売ですし価格的に厳しいですね。
ツインピルツフォークか?
ツインピルツフォークT/Cが良いとこ突いてるんだけどな~。焚き火も楽しめるし、オプションのハーフインナーを左右に付けたら家族4人が半分ずつで寝れそう。
でも横幅630cmがネックですね~。実際の有効空間はあまり広くなさそう。
そしてこのサイズのTC幕は乾燥撤収できなかった時の後乾燥が辛い。結局は持ち出さなくなりそう。「ポリコットン混紡素材の大型幕はメンテが大変」というのが持論です。
サーカスTCくらいのサイズの幕をソロキャン用に買いたい。いつか。
サーカス720DXか?
サーカス720DXは価格はすごく魅力なんだけどな~。総重量24kgはいくらんんでも重過ぎる。ランドロックですら22kgですから。
フレームがスチールからアアルミ合金にリニューアルされたら検討しようかな。
う~ん、結論は出ず・・・(;^_^A
まとめ
- スノーピークのランドステーション
- キャンパルジャパンのツインピルツフォーク
- テンマクデザインのサーカス720DX
という代表的なツインポールテントを詳しく比較してみました。
今回は「家族4人の冬キャンプで使えること」を前提に評価してみましたが、どの製品にも一長一短あり「これ一択!」と納得&決心するのは難しいなぁ、という感想。
もちろん利用シーンや用途が違えば評価は変わってきます。今回整理の為に作った比較表が参考になれば幸いです。
以上、ランドステーション?ツインピルツフォーク?サーカス720DX?冬キャンプ用のツインポールテントを徹底比較!でした。
コメント