どうも、キャップです。
オープニングショットはリビングシェルにアメニティタープ ヘキサLを小川張りしてた頃の写真です。今みてももエエ感じやなと思います(自画自賛)。
さて、この記事でお伝えしたいのは
〇:小川張り簡単。誰にでもできる。
×:小川張りはセッティングテープが無いとできない。
〇:小川張りに専用ツールは必須じゃない。テープ(ロープ)は何だって良い。
ということなんですけど、詳しくは本文で!
「小川張り」とは?
出典:CAMPAL ONLINE STORE
「小川張り」とはテントの入り口にタープをかぶせて設営するタープの張り方です。
タープとテントを近付け過ぎるとタープのウイングポールとガイロープ(張り綱)がテント前室とぶつかり邪魔になります。
そこで、テントに近い側のウイングポールをテント背後に移動させ、テント上部を通過させたロープ(セッティングテープ)でタープとウイングポールを連結させて設営します。
このタープの張り方を「小川張り」と呼びます。
なぜ「小川」なの?
このタープの張り方を最初に提唱したのがテントメーカー「小川キャンパル」だったからだと言われています。
「小川キャンパル」が発売した「システムタープヘキサDX」が元祖です(現在も発売中)。
このヘキサタープにはテントとタープを合体できる「セッティングテープ」が付属しており、簡単に「小川張り」ができます。
2000年:「小川テント」からテントメーカー「小川キャンパル」が分社化。
2015年:「小川キャンパル」が自己破産。「キャンパルジャパン」が事業と『ogawa』ブランドを引き継ぐ。
タイトルに”いわゆる「小川張り」”と記載したのは、メーカーが「小川張り」という表現を使ってないからです。メーカーが主張してる訳じゃなく自然と広まった俗称のようです。
メーカーのインタビュー記事を見つけたのでリンクを張っておきます。
「小川張り」にセッティングテープは必須なのか?
出典:Amazon
セッティングテープが無くても小川張りはできます。ここ勘違いしてる人が多いのでは。
セッティングテープとは、ポールを挿し入れるタープエンドの穴を延長できるテープのことです。前述の「システムタープヘキサDX」に付属しますが、単体での販売はありません。
ネットで「小川張り」を検索すると、セッティングテープの自作記事が大量にヒットします。100均で売られている材料で手軽に自作できるようですね。
この自作記事の多さが初心者の勘違いを誘発してると思います。「セッティングテープを自作してからチャレンジするもの」と錯覚しちゃう。僕がそうでした。
いえいえ、そんなことはありません。
セッティングテープが無くても小川張りはできます。ガイロープで小川張りできます。
ガイロープで小川張りできます。セッティングテープはガイロープで代用できます。
蒜山高原オートキャンプ場では、リビングシェルとアメニティタープ ヘキサLを小川張りで設営しました。
アメニティドームMとアメニティタープ ヘキサLを小川張りで設営することもよくありました。
僕は小川張りにセッティングテープは使ってません。スノーピークのガイロープを使って接続してます。
このガイロープはアメニティドームかアメニティタープどちらかに付属していたものです(どっちだったか忘れた)。
これがセッティングテープに該当する部分。
タープとウイングポールを繋いでるのは普通のガイロープです。二股のガイロープを使ってるので1本じゃなく2本です。ガイロープの長さは約2mです。
ウイングポールを挿し入れるタープエンド側。
普通にガイロープを結んであるだけです。
ウイングポール側。
こちらもガイロープを結んであるだけです。
ガイロープはタープやテントを繋ぎ止める為の張り綱なので素材の強度は十分です。結び目の位置で長さも簡単に調節できるので不便はありません。
繰り返しになりますが、セッティングテープ等の専用品が無くても、ガイロープで小川張りできます。
〇:専用品が無ければガイロープでも小川張りできるからビビる必要ナシ!
スマートに小川張りする方法(自作や代用じゃなくて)
スノーピークのエントリーパックTT
出典:スノーピーク
スノーピークのエントリーパックTTならスマートに小川張りができます。
出典:スノーピーク
エントリーパックTTのタープには「コネクションテープ」が付属します。これがogawaで言う「セッティングテープ」に該当します。
このタープはアメニティタープ ヘキサLの新バージョンで、両エンドにコネクションテープと接続できるバックルが付いた小川張り仕様です。
エントリーパックTTの発売当初、このタープは単体販売されていませんでした。
アメニティタープヘキサLセットを単体で購入しても両エンドにコネクションテープと接続できるバックルが付いておらず、小川張り仕様のタープが欲しければエントリーパックTTを買うしかありませんでした。
スノーピークのアメニティタープヘキサLセット
出典:スノーピーク
2019年6月22日、アメニティタープヘキサLセットがリニューアルされ、小川張り仕様のタープが単体でも購入できるようになりました。
型番TP-851SR(Rが付いた)が新型です。
新型は両エンドにコネクションテープと接続できるバックルが付いた小川張り仕様です。
今や店頭で旧型(TP-851S)が販売されていることはまず無いと思いますが、メルカリ等で中古品を買う場合は新型(TP-851SR)かどうか確認してから購入することをオススメします。
セッティングテープ単体
小川張り専用セッティングテープがogawa以外のメーカーから発売されています(ogawaも単体販売したら良いのに・・・)。
- 自作は面倒だし強度や耐久性が不安
- やっぱり専用セッティングテープだけはちゃんとしたものが欲しい
という人は検討してみても良いと思います。
REVOR (リボル) の小川張り専用 タープ延長ベルト
小川張りがメジャーになってきたこともあり、セッティングテープも第2世代の商品が出回り始めました。
この商品はバックル式・ハトメ式の弱点を克服したアジャスターが特徴。
ワンタッチで長さを調節でき、余ったテープを留めるゴム紐が付属します。
キャプテンスタッグのタープ延長ベルト
最近、キャンプ場でもよく見かけるようになったのはキャプテンスタッグの「タープ延長ベルト」。
鹿番長らしいストレートなネーミングと手頃な価格。狙い目ですね。
メロウストアのセッティングテープ
楽天、Yahoo!、Amazonで小川張りで検索するとけっこうヒットしてくる商品。
メロウストアってあまり聞いたことがないのですが(ブランド?メーカー?)、商品にも「メロウアウトドア」というラベルが付いています。日本製でそこそこ作りはしっかりした感じ。
コールマンのエクステンションウェビィングキット
2018年9月にコールマンからも「エクステンションウェビィングキット」という名前でツールが発売されました。値段はちょっとお高め。
韓国コールマン製の逆輸入品が出回ったのが2017年だったと思いますが、当時はもうちょっと安かったような気がします。日本正式発売と言い切って値上げしたのかな。。。実態は昨年の逆輸入版と同ロットのメーカー在庫品なのかも。
小川張りについてまとめると
- 「小川張りには専用セッティングテープが必須」は思い込みです。
- 小川張りはガイロープでも可能です。
強度と安全性が担保できるならガイロープ以外のものでも可。
もちろん自作するのが悪いとも思いません。サードパーティー製を購入するのも手。専用設計のパーツの方がワクワクして嬉しいですしね。
言いたかったのは
〇:小川張り簡単。誰にでもできる。
×:小川張りはセッティングテープが無いとできない。
〇:小川張りに専用ツールは必須じゃない。テープ(ロープ)は何だって良い。
ということ。
僕が小川張りしたくてネットを調べた時に、こういうシンプルな事実が書かれたサイトが無かったので、記事にしておこうと思いました。
以上、いわゆる「小川張り」に専用セッティングテープは必須か?という話でした。
コメント
ナイスな記事です。ありがとうございます。
pineapplebedさん、コメントありがとうございます!