どうも、キャップです。
僕は初めてのキャンプ用テーブルに囲炉裏テーブルを選びました。
「変形できるし、テーブルはこれひとつで大丈夫!」という甘々な見切り発車。
もちろん早々に後悔し、別のテーブルを導入するハメになりました。
同時に「じゃあ囲炉裏テーブルの役割ってなんなんだ?」と考え込むことになりました。
今回はそんな囲炉裏テーブルについて語りたいと思います。
結果「早くスノーピークのジカロテーブルが欲しい」という結びになってるんですが。
囲炉裏テーブルとは
出典:大槻卓家具工房
「囲炉裏」とは「部屋の床を四角に切り抜いて灰で満たし火を焚けるようにした場所」のこと。
だから本当の「囲炉裏テーブル」とは上記の写真のようなものを指します。
でもキャンプ業界(という業界があるかどうか知らんけど)で囲炉裏テーブルと言えば焚き火台を囲むテーブルのことを指します。
アウトドアメーカー各社が囲炉裏テーブルを発売中
ジカロテーブル、ファイアープレイステーブル、ファイアグリルテーブルなどなど。
名称は色々ですが、スノーピークとコールマンの2大ブランドをはじめアウトドアメーカー各社が囲炉裏テーブルを発売しています。
キャンプハックの囲炉裏テーブルまとめ記事がこちら。
【2024】囲炉裏テーブルの人気おすすめランキング22選!キャンプやBBQで大活躍 | CAMP HACK[キャンプハック]おすすめの囲炉裏テーブルをランキング形式でご紹介。キャンプやBBQなどアウトドアで使えば、火を囲んでみんなで食事や焚き火を楽しめます。こちらでは基本的な選び方やニトリ・100均を活用した自作方法もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください...
囲炉裏テーブルの裏ミッションはストーブガード
囲炉裏テーブルは焚き火を囲むテーブルであるが故に耐熱性の頑丈な作りになっています。
結果、各社のアイテムどれも金属製で総重量は6kg~10kgと重いです。
ファミリーキャンプでは子供を火から遠ざけることが囲炉裏テーブルの裏ミッションになります。
小さな子供がいるファミリーキャンパーは、この用途で囲炉裏テーブルを使っている場合がけっこう多い気がします。
つまりストーブガードの焚き火版。
「子供を火から遠ざける」だけの目的ならテーブルである必要はありません。
まあでもそれだけが目的のアイテムをキャンプに持って行くとか面倒ですからね。
悲しいかな、囲炉裏テーブル。
焚き火を楽しむ為のロマンチックなツールとして生み出されたにもかかわらず、最も重宝するのはストーブガード的な安全装置としての役割だった、というのはあまり認めたくない事実ですよね。
囲炉裏テーブルは食事用テーブルとしてはイマイチ
囲炉裏テーブルは食事用テーブルとしてベストとは言えません。
ストレートに言えばイマイチです。
「え!?そうなん!?」と意外に感じる人も居ないでしょうが、ほんとイマイチです。
その理由を一応述べていきます。
そもそも食事用に設計されたテーブルじゃない
囲炉裏テーブルはロースタイルのチェアで焚き火を囲む時に使う簡易な物置きテーブルです。
そもそもが焚き火を楽しむ為のツールであり、本来の位置付けは嗜好品です。
なので食事用テーブルとしての使い勝手で判断するのはそもそも酷な話です。
奥行が狭い
各社ともテーブル面の奥行は25cm前後。
缶ビールやお皿を一つ置けば奥行を使い切ってしまいます。
食事用テーブルとしては狭過ぎます。
高さ(25cm前後)が低過ぎる
各社の囲炉裏テーブルの高さは26cm~29cmです。
あっちゃんのうちキャンさんがブログで各社テーブルの高さを比較表にまとめていらっしゃいます。この表はめちゃ参考になりますね。
ほぼ全メーカーの囲炉裏テーブルは高さが26cm~29cmです。低過ぎる。
大人が25cm前後の高さのテーブルを普通に使うには、地べたに座るしかありません。
スノーピークの快適基準寸法では地面に座るグラウンドスタイルですら高さが300mmです。
出典:スノーピーク
「囲炉裏ローテーブル+ローチェア」は色々とNG
囲炉裏テーブルで食事する時、小さい子供はローチェアの前端に座ります。
これマジで危険。何度か前のめりに転倒して火に突っ込みそうになりました。
ローチェアに腰掛けると囲炉裏ローテーブルに手が届かないんです。これは子供でも大人でも同様。
囲炉裏テーブルに置いた物を取るには「よっこらせ」と上体を起こして前かがみになる必要があります。
高さ20cm台の囲炉裏テーブルは単に焚き火台の高さに合わせて設計しただけだと思います。
そんな囲炉裏テーブルを食事用テーブルにしてたら、そりゃ満足度は低いです。
キャンパーズコレクションのファイアープレイステーブル
ここでは僕が使っていたキャンパーズコレクションのファイアープレイステーブルのレビューします。
総合評価は△
- 価格=〇:6,800円前後(購入当時)。各社から発売されている囲炉裏テーブルの中でも安い部類です。
- 耐荷重=〇:大テーブルの耐荷重は80kgです。子供が載っても大丈夫。
- 重さ=×:頑丈さと引き換えに7kgと重い。運ぶ時はズシリと重さを感じます。
- 収納=×:折り畳んだ形が長細く、そこそこ分厚くもあるので収納場所に困ります。
ということで総合評価は△。
値段が安くて丈夫なので「子供が火に近づかない為の安全ガード」と割り切るならアリですかね。
ストーブガードとしてはアリ
先日の冬キャンプでは真ん中にフジカのハイペットを置いて、まさにストーブガードとして使いました。
最近、子連れファミリーでグループキャンプをする機会が多いのですが、このキャンパーズコレクションのファイアープレイステーブルは大人気。必ず「持ってきて」といわれます。
でもそれって「子供が多くて危ないからストーブガード持ってきて」と言われてるってことですね。純粋な囲炉裏テーブルとしての人気は感じられません、残念ながら。
囲炉裏テーブルとしてはナシ(私見)
ルックスがイマイチ
コレジャナイ感が高まる最大の原因は嗜好品としてはルックスがイマイチってこと。
雰囲気が実用品ですね。実用品と割り切るならもっと別の選択もあったかな、と。
「キャンパーズコレクションというブランドを選んだ時点で仕方ないのかもな~」と思っていたのですが、同じキャンパーズコレクションから知らぬ間にブラックのメッシュモデルが登場してました。
ただしこちらは実勢価格が約10,000円。う~ん・・・。
脚が接地するのは2辺だけ
商品写真を見てもわからなかったしクチコミを読んでも気づかなかったのですが、下記の写真の赤く囲んだ脚は地面に接地しません。これは買って使ってみないとわからないですね。。
出典:Amazon
赤く囲んだのは小テーブルの脚なんですが、小テーブルは浮いた状態です。
接地しないなら脚を伸ばす意味ないですよね。使用シーン写真として間違ってると思います。
出典:Amazon
よく読むと上記の写真で説明されているのですが、小テーブルは大テーブルに簡易ジョイントで引っ掛けるだけ、橋みたいに渡すだけ。
だから耐荷重80kgも大テーブル部分のみです。こういうのってナシですね個人的に。
4つのテーブルが合体してロの字を形成するならテーブル4つとも地面に接地して欲しいです。
橋みたいに渡すだけとかナシ。コレジャナイ。
囲炉裏テーブルは高さ40cmのジカロテーブルを選ぶべきなのでは?
ジカロテーブルは地上高400mmで設計された囲炉裏テーブルです。
この高さ設計にはもちろん意味があります。
地上高400mmというのはスノーピークが提唱する快適基準寸法のロースタイルの高さです。
<追記:2018/11/9>
快適基準寸法に関しては別の記事で熱く語ってます。
【スノーピーク】30年前に「快適基準寸法」を決めたスノーピークはマジでスゴイと思うミドルスタイルは660mm。ロースタイルは400mm。グラウンドスタイルは300mm。これがスノーピークの快適基準寸法。設定したのは30年以上も前。
フィールドでの検証を繰り返した末に生まれたのが快適基準寸法です。
僕はワンアクションローテーブル竹を持ってるんですが、確かに400mmという高さは椅子に座って使うテーブルとしてベストかも、と感じます。使い心地が良いですね。
ジカロテーブルには地上高400mmというロースタイル快適基準寸法が与えられました。
「焚き火を楽しむテーブルならグランドスタイル(300mm)よりロースタイル(400mm)が良い」という判断、決断があったことは明白です。
囲炉裏テーブルの高さをここまでしっかり吟味したメーカーはスノーピークだけじゃなかろうか、とすら思います。
ここまで書いちゃうとスノーピーク贔屓が過ぎるかも知れません。
そもそも囲炉裏テーブルの高さなんて、そこまで考える必要ないのかも知れません。
スノーピークだって実はそこまで考えてないのかも知れません。
色々な感想や意見があると思いますし正解はありません。単なる好みの問題ですね。
ローチェア30を買ってしまったら、もう囲炉裏テーブルはジカロテーブル以外考えられない
2017年の正月に思い切ってスノーピークのローチェア30ブラウンを2脚買いました。僕と妻の2人分。
ローチェア30は座り心地が良いし、一般的なローチェアよりも少し座面が高いので立ち座りの動作がラクですね。
最初に買ったローチェアがちょっと低過ぎると感じてたので「そう、まさにこの高さが欲しかったんだよ!」とハマりました。
ローチェア30を買ったら囲炉裏テーブルは快適基準寸法400mmのジカロテーブルが欲しくなるに決まってます。だってローチェア30は快適基準寸法400mmのテーブルに合うよう設計されているんですから。
もともとコレジャナイ感が強かったキャンパーズコレクションのファイアープレイステーブルですが、ローチェア30を買ったことで完全に存在意義を失いました。
もはや「囲炉裏テーブルはジカロテーブル以外使いたくない」レベルに達しています。
ま、お気付きの通り、キャンパーズコレクションのファイアープレイステーブルが悪いんじゃなく、僕の作戦ミスですね。
以上、「囲炉裏テーブルとしてキャンパーズコレクションのファイアープレイステーブルはどうなんだ?」と言う議論ではなく「スノーピークのローチェア30を買ったからジカロテーブルが欲しい」という欲望の話でした。
コメント
ジカロテーブル、いいですよね…
個人的使用目的のための、
高さ30cm弱になるような脚がオプションがあれば即買い物件です。
拡張テーブルの脚は伸縮機能付きで30cm/40cmになるのに…
こっちはないんですよねぇ。
自分で曲げて作れそうな径でもなさそうだし、
溶接できなしなぁ…
コメントありがとうございます!
ジカロテーブル良いですよねー。本当に僕も欲しいです。
唯一辛そうなポイントは重さかなー。
これ買うと間違いなくIGTワールドに逝ってしまいますよね。