どうも、キャップです。
使い捨ての乾電池から充電池(ニッケル水素電池)に変更しました。
乾電池と充電池どっちが得なのか、コスト比較もしてみたので「そろそろ充電池に変更しようかな」と思ってる方の参考になれば。
乾電池が増えていく
キャンプで使うLEDランタンの数が増えてくると、持って行く乾電池も増えます。
僕はアルカリ乾電池を使ってたんですが、本数が増えすぎて、どうしたものか困っていました。
キャンプに持って行く乾電池の量を減らしたいけど・・・
「この前も使ったけどまだ残量がある乾電池」が問題です。
こいつが全ての元凶です。まだ残量があるのに捨てる訳にはいかない。
でも、いつ電池切れになるかわかりません。不安なので予備を増やしたくなります。
もしLEDランタンに必要な乾電池が合計10本なら、切れた時の予備で新品を5本ほど、つまり最低でも15本の乾電池をキャンプに持って行くことになります。
20本必要なら30本、30本必要なら45本。こうなってくると、なかなかのボリュームです。
残量チェッカーを導入してみたが
キャンプが終わると、いくつかの乾電池は残量わずかになります。中には残量ほぼゼロの乾電池もでてきます。
「あのLEDランタンは暗くなってたから中の乾電池は残量かなり少ないはず」
「あれ、あのLEDランタンに入ってた乾電池どれだっけ・・・?」
混ざっちゃうと判別不能。
もう一度ランタンに装着して確かめるとかいや過ぎる。
そこで残量チェッカーを導入してみました。
この残量チェッカーの裏には判断基準表が刻印されています。
1.5Vの乾電池(単1形〜単4形の乾電池は全て1.5Vです)の場合、
- Good(良好)=1.5V〜1.28V
- Low Power(電圧低い)=1.27V〜1.15V
- Replace(交換)=1.15V未満
が基準のようです。
でも、1.10VくらいならLEDランタンに装着するとまだ使える感じなんですよね。少し暗いけど。
一定値を下回る場合は潔く廃棄するはずが、「たぶんあとちょっとで無くなる乾電池」を切り捨てられず、持って行く乾電池の量が減りません(;^_^A
そして、キャンプが終わる度に使った乾電池を全てチェックするのは大変。そもそもの話ですが。
息子を「電池残量チェック大臣」に任命してみましたが、喜んでやってくれたのは最初だけ。最近はサボってやってくれない時が多いです。
残量チェッカーの導入効果は殆ど無かった、というのが実情です。
結局、予備の乾電池をたくさん購入してしまう
気が付けばコストコでデュラセル乾電池を大量に買い込むようになってしまいました。
「電池切れが大量に発生しても耐えられる量」の予備電池を蓄え、必要な数の倍近い本数の乾電池を毎回キャンプに持って行く。
何だか馬鹿げてるなーと感じておりました。
充電池の方が良いのでは?
いつも満タン状態からスタートできる
当たり前ですが充電池の素晴らしい点は充電できること。
キャンプ前に全部の充電池を満タン状態にして持って行けば、予備の充電池なんて殆ど必要ないはず。
でも「過充電」みたいな言葉もあるし、毎回たっぷり充電するのは良くないのかな?
調べてみると、最近の充電器は1本ずつ個別に残量を判定し、適切に継ぎ足し充電し、終わったら個別に充電終了してくれるそうな。充電器も賢くなったなー。
つまり、一度使った充電池は何も考えず充電しちゃえば良いってこと。これなら毎回全部の充電池を満タンにしてキャンプに持って行くことができそう。
現地でも車内でも充電できる
AC電源付きサイトならコンセントと同じ要領で現地でも充電できます。
車のアクセサリーソケットからも電源を取れるタイプなら、キャンプ場に向かう車内でも充電できます。
- 毎回全部の充電池が満タン状態
- 車内や現地でも充電可能
これなら持って行く充電池の数は最低限でOK。予備電池の量をグッと減らすことができますね。
どの充電池を選べば良いの? 安いものと高いものの差は?
それじゃあ
- 乾電池を買い足し続ける
- 充電池と充電器を購入して毎回充電する
どっちが得なんだ?っとコスト比較してみたくなりました。
ところが充電池も充電器も価格はピンキリ。「LEDランタンの電源として必要十分な充電池」を決めてからじゃないとコスト比較できないです。
だったらあまり悩まずにササっと決めてしまいましょう。
高容量タイプ
デジタルカメラやストロボなど、消費電力の大きいデバイス向け。1回の充電で長時間使いたい場合に選ぶようです。
価格は単3形4本で1,000円~1,500円。
寿命は短いです。充電回数は500回とか書いてあっても実際は80回ほどらしい。特別な事情が無い限りこのタイプを選ぶメリットは無いですね。
標準タイプ
だいたいどんなタイプのデバイスにも使用可。特に理由が無ければこのタイプで良いみたい。
価格は単3形4本で800円~1,500円。
充電回数は1,000回以上とか書いてても実際は300回ほどらしい。
低容量タイプ
ストロボ等の高出力デバイスには不向き。リモコンとか時計みたいに低出力でも大丈夫な機器に。
価格は単3形4本で700円~900円。
充電回数は4,000回とか5,000回とか書いてあり、少なくとも1,000回以上は充電できる。ほぼ無限ですね。
決定:LEDランタン用なら標準タイプ
- フル充電からの持続力 = 高容量タイプ>標準タイプ>低用量タイプ
- 充電可能回数 = 低用量タイプ>標準タイプ>高容量タイプ
LEDランタンは一晩中つけっぱなしの可能性もあるので低容量タイプだと不安。ただしストロボみたいに高出力は不要なので高容量タイプじゃなくても良いはず。
説明やクチコミを見る限り、LEDランタン用なら標準タイプが良さそうです。
もし300回充電可能なら年50回キャンプに行ったとして(たぶんそんなに行かない)6年間使用可能。十分ですね。標準タイプで決まり。
決定:メーカーはAmazonベーシック
標準タイプに決めたので、次はメーカー選び。
調べていくとメーカーによって実質的な充電可能回数に差があるようです。エネループの標準タイプは評判が良いですね。劣化が少ないらしいです。
が、何百回と充電できるなら500回でも1,000回でも大差ない、というのが僕の正直な感想。5年持てば十分です。
たぶん5年も経てば電源もLEDランタンも進化して、新しいアイテムが欲しくなるだろうな、と。
よってメーカー選定は価格重視でいくことにしました。
- クチコミが多くて評価が良い(すぐ充電できなくなった、という声もみかけない)
- 最安値に近い価格
という条件でAmazonベーシックの充電池を選ぶことにしました。
決定:充電器はTGXの8本用
充電池は充電器が無いと使えません。
昔は「急速充電」というワードにちょっとしたプレミアム感があったのですが、調べてみると今の充電器は急速充電が当たり前みたいですね。
もっと早く充電できる「超急速充電」もあるようですが、信頼できそうなメーカーだと高価。
充電したまま一晩放置することも多く、実は2時間でも5時間でも大差ないのでは、ということで通常スピードの充電器を選ぶことにしました。
- 「超」急速充電じゃなくて良い
- 8本同時充電可能
- 1本からでも充電可能
- 単3、単4電池混合で充電可能
- 1本ずつ充電状態に応じて個別対応
- ディスプレイで充電状況が確認できる
- 0V充電対応
以上の条件を満たすもの。特に太字は僕の用途では必須です。
僕は当時TGXというメーカーの商品を選びましたが、今は以下が最新バージョンなのでは、と思います。
結局安いの?高いの?乾電池と充電池のコストを比較
さて、買うべきアイテムが決まったのでコストを比較してみます。
ここで注意しておきたいのは、1回のキャンプに必要な電池の本数。これを明らかにしておかないと正しいコスト計算ができません。
僕の場合は最大で単3形が30本、単4形が12本必要です。
1.初期費用
乾電池
電池が切れたら毎回新しいものを買うので乾電池の初期投資はゼロです。
充電池
- Amazonベーシック 単3形8本パック:4個(32本)
- Amazonベーシック 単4形8本パック:2個(16本)
- TGX 充電器:1台
- ニサク 単3→単1スペーサー3個セット:2個
以上合計で13,238円。
一気に揃えるとなかなかの金額になりますね。
実際は家にあったものを代用したりして、こんなに新規購入してませんが、コスト計算用なので厳密に金額を出してみました。
2.充電費用
乾電池
乾電池は本体価格を充電費用とみなすことにします。
コストコのデュラセル単3形アルカリ乾電池40本パックが1,698円。1本あたり約42円。
Amazonでも2,500円くらいしますので、2,000円を切る価格は激安。さすがコストコ。
同じくコストコで単4の24本パックは1,298円です。1本あたり約54円。
充電池
対する充電池は充電にかかる電気代。
ニッケル水素電池の充電にかかる電気代はパナソニックのデータによると1本当たり約0.189円だそうです。
42本を充電しても約8円。極端に言えば充電池のランニングコストはゼロと考えても良いレベルですね。
3.どちらがお得か
僕がキャンプで使う乾電池は単3形が30本、単4形が12本。
電池1本あたりコストを
- 単3乾電池=42円
- 単4乾電池=54円
- 充電池=0.3円(電気代充電器のロス等も加味して高めに見積もる)
として、アルカリ乾電池と充電池(ニッケル水素電池)の性能は同じだとして試算してみると、7回転すれば充電池がお得になります。
- 乾電池:(42円×30本 + 54円×12本)×7セット=13,356円
- 充電池:初期投資13,238円 + 0.3円×42本×充電7回=13,326円
42本の乾電池を7回も入れ替えるなんて遠い未来の話かな、と思ったんですが、ここ1年でコストコのアルカリ乾電池40本パックを3回ほど買った気が。だとしたら数年でコスト回収できそうですね。
キャンプに持参する電池の数を減らすことができて、コスト的にもお得なら、まさに一石二鳥。
Amazonベーシックの充電池とTGXの充電器を購入
届きました。決めたら早いです。
充電器を開封。けっこう綺麗に梱包、包装されてました。
ちゃんとした日本語の説明も入ってました。
近影。8本のソケットには単3形と単4形どちらもセットできます。
電源コードは2種類。車のアクセサリーソケット用も付いてます。
袋も付いてました。これに入れておけば散らばらないので、キャンプ用の荷物をまとめる際に助かります。これは地味に嬉しい。
こちらリフレッシュボタン。
ゆっくり放電してゆっくり充電することで、メモリー効果が発生してしまった充電池のパワーを回復してくれる機能らしいです。多用はご法度のようですし、オマケ程度の機能だと思っておきます。
充電してみた
液晶ディスプレイに1番~8番までソケット毎に充電状態が表示されました。
単4形を1個だけ混ぜて8番で充電してみましたが、問題なく充電できました。
今回は初めての充電だったので全部同じステータスが表示されましたが、インジケーターはそれぞれ独立してモニタリングしてる様子。
まだ未確認ですが、先に満タンになった充電池があれば、その番号のインジケーターだけは充電終了状態になるはず。
午前1時に充電開始して、午前7時に見た時には全て充電完了してました。スピードはこれで十分です。
まとめ
まだ実戦投入できてないですが、もっと早く導入しておけば良かった、というのが正直な感想。
持って行く電池の本数が減るなら、多少の投資は仕方ないかなと思っていたので、計算したら本当にコスト回収できそうだったことも驚き。
乾電池を毎回捨てるのも抵抗がありましたし、余程のことが無い限り、今後は充電池をメインに使っていくだろうと思っています。
以上、LEDランタンの電源にAmazonベーシックの充電池を使ってみた話でした!
コメント