出典:Amazon
どうも、キャップです。
キャンプ用のサブ暖房器具として便利なのがカセットガスストーブです。
カセットボンベ缶(CB缶)が使えるストーブなのでアウトドアヒーターとして重宝します。
しかし以前紹介したメジャーな商品は次々に販売終了しました。
その理由を調べた上で、2023年11月現在のオススメ商品をまとめてみました。
カセットガスストーブとは
要するに家庭用カセットボンベ(CB缶)を燃料に利用できるストーブです。
本ブログでは「カセットガスストーブ」という表記に統一しておきます。
- ガスヒーター = 都市ガスを使うガスファンヒーター(家庭用)
- ガスストーブ = 都市ガスを使うガスホースで接続するストーブ(家庭用)
- カセットガスストーブ = CB缶を使う屋外用のストーブ
という解釈から。
各メーカー色々な名称で販売しており、正式名称は曖昧なんだと思います。
ちなみに経済産業省は「屋外式カートリッジガスストーブ」と表記してます。
キャンプではメインじゃなくサブの暖房器具
先に結論を。
冬キャンプのメイン暖房器具としては役不足です。過度な期待は禁物。
「暖かくない」「使えない」と言ってる訳ではありませんが、真冬に「メイン」で使うのは厳しいかな、と。石油ストーブのように氷点下のシェルター室温を上昇させる程のパワーはありません。
でも「夜ちょっと肌寒くなるかも」と心配な時に積んでおくと安心です。
気軽に持ち出せるので石油ストーブと用途はカブらないですね。
【重大ニュース】「PSLPGマーク」の無い屋外式カートリッジガスストーブの販売が禁止に!
この記事を最初に書いたのは2018年。
その頃に比較検討していた以下4商品は全て姿を消しました。
- ユニフレームのハンディガスヒーター:生産終了
- イワタニのアウトドアヒーター:生産終了
- カリフォルニアパティオのカセットガスヒーター:生産終了
- ニチネンのミスターヒート:生産終了
どれも有名なメーカーの商品だし、Amazonランキング上位の売れ筋でした。
それが一斉に姿を消すなんて何か不自然です。
調べてみたところ、経済産業省が規制を見直したようです。
「屋外式カートリッジガスストーブ」の規制 … – 経済産業省
今回の改正により、2020年6月1日以降、これまで流通していた
「PSLPGマーク」のない屋外式カートリッジガスストーブの販売は禁止
となります。
これが原因ですね。輸入品もNGです。
ガスバーナーはもともとこの規制が適用されていました。SOTOはPSLPG適合品であることを明言しています。
今後はカセットガスストーブ(屋外式カートリッジガスストーブ)にも適用されるようです。
いまカセットガスストーブを選ぶならコレ
現在、名の通ったメーカーの製品を買おうとすると
- Iwatani(イワタニ)
- SENGOKU ALADDIN(センゴクアラジン)
この2つのメーカーくらいしか出てきません。
「PSLPGマーク」規格のカセットガスストーブ(屋外式カートリッジガスストーブ)を作っているのは日本だとこの2社くらいなのかも知れません。
イワタニのマイ暖
2023年11月時点でIwatani(イワタニ)のカセットガス暖房機シリーズは4機種です。
その中から選ぶならコレが無難かな、と思うのは「マイ暖」です。
運転モードが標準と弱の2通り選べてエコ運転が可能。
連続燃焼時間は約3時間20分で4機種の中で最長です。
最大発熱量1.0kW(900kcal/h)と暖かさは普通ですが、安心のイワタニ製で価格も1万円前後。
ただしイワタニの公式HPには「屋内専用」と書かれています。
イワタニの製品一覧には無いですが、ポータブルタイプもあります。こちらは屋内専用なのか不明。キャンプで屋外に持ち出すならこちらが適しているのかも。
イワタニのマル暖
こちら2023年の新商品。
「お湯の沸かせる屋内外兼用ストーブ」というウリで、アウトドアを意識したモデルです。
ただ、連続燃焼時間が約1時間40分、メーカー希望小売価格49,800円(税抜価格45,273円)と、コスパの面ではマイ暖に軍配が上がります。
イワタニのデカ暖II
ハイパワーがウリで「小型石油ストーブに匹敵する暖かさ」だそうです。すごいですね。
「熱溜め燃焼筒」という機構で小型石油ストーブに匹敵する暖かさを実現しながらも、連続燃焼時間は約2時間30分とそこそこの長さです(マイ暖は3時間20分)。
標準価格は3万円台ですがAmazonでは2万円を切る時もあります。
IIが発売されたので旧バージョンがお買い得かも知れません。
イワタニの風暖
なんと、カセットガス缶使用のファンヒーターです(世界初だそうです)。
どうせならカセットガスを複数装着して長時間運転できれば・・・とか妄想が膨らみます。
標準価格はK点超えの4万円台。勿体なくて屋外でラフに使えない。
こちらもAmazonでは3万円で販売されている時がありますが、ハイシーズンになると値段が上がります。
センゴクアラジンのポータブルガスストーブ
2018年10月15日販売開始。
当時、色んなメディアで紹介され話題になりました。他社とのコラボで限定カラーも発売されています。
難点は価格。やっぱり3万円台後半は高い。アルパカストーブが買えちゃう価格なので。
参考:楽天上位の2WAYストーブ
出典:Amazon
毎年、冬になると楽天ランキング上位に入ってくるのがこのタイプ。似た形・機能の商品が何種類も大量に出回ります。
Amazonや楽天ではPSLPG規格に合格してるのか不明な商品も色々と販売されています。
よく「日本のガス検は世界一厳しい」という話を聞くので、日本製じゃなければPSLPGマークが付いてる可能性は低そうです(日本製ですら少ない状態なので)。
姿を消した2018年のカセットガスストーブ4強
恐らくPSLPG規格の影響で姿を消したのであろう、かつてのエース級商品たち。
当時、どれを選ぶか真剣に悩み、比較検討したのでアーカイブとして残しておきます。
以下がスペック比較表。黄色マーカー部分が強みです。
大きな表版も残しておきます。
メーカー | ユニフレーム | イワタニ | カリフォルニアパティオ | ニチネン |
名称 | ハンディガスヒーター ワームII | カセットガス アウトドアヒーター | カセットガスヒーター | ミスターヒート |
サイズ | 260×180×255mm | 272×200×294mm | 280×230×210mm | 230×180×180mm |
重量 | 約2kg | 約1.5kg | 約2.4kg | 約1.5kg |
火力 | 600kcal/h | 約1.0kW(900kcal/h) | 約1.1kW(950kcal/h) | 約0.93kW(800kcal/h) |
ガス消費量 | ??? | 約76g/h | 約80g/h | 約68g/h |
連続燃焼時間 | 最大火力時:10時間(2本) | 約3時間20分 | 約3時間 | 約3時間40分 |
実勢価格(税込) | ¥12,800 | ¥10,500 | ¥9,800 | ¥7,600(ケース付) |
ユニフレームのハンディガスヒーター:生産終了
カセットガス2本で長時間運転できるのが最大の特徴。翌朝まで燃料交換ナシで運転可能なカセットガスストーブはこれだけでした。
0℃以下でのブタンガスの気化不良を解消する「サーマルコントロール」というシステムを搭載していました。
出力600kcal/hは他と比較すると弱め。一人用かつ足元用が前提な感じでした。
イワタニのアウトドアヒーター:生産終了
ガンダムに出てくるドムみたいなルックスは好みでした。
イワタニ製なので各種の安全装置はしっかり装備されてますが、ユニフレームのようなドロップダウン抑止の独自機能は無し(勿論ジェネレーターは付いてます)。
ユニフレームとイワタニは熱源が目玉みたいな形で、狭い照射範囲に集中して温めるタイプでした。
カリフォルニアパディオ:生産終了
比較した4機種の中では火力が一番強く、代わりに燃焼時間が一番短い。ジェネレーター機能付きをアピールしてました(比較した4機種は全てジェネレーター機能付き)。
サイズ・重量ともに4機種の中で最大級。別売りですが専用ケースがありました。
毎年マイナーチェンジで樹脂素材やカラー展開が変更されてました。
ニチネンのミスターヒート:生産終了
比較した4機種の中で最も火力が弱く燃焼時間が長い(カセットガス2本で運転するユニフレームのハンディガスヒーターには負けますが)。
価格が最も安く、その上ケース付きでした。
当時、色々と悩んだ末に僕はミスターヒートを購入しました。
正面に座れば少し離れてもホンワカ暖かいです。
カセットガスストーブは裸で車載すると壊れそうで心配だし、大丈夫なケースが付いているのは嬉しいポイントでした。
今も現役で使用中です。
一酸化炭素中毒には十分に注意してください
テントメーカーはテント内での火器使用を禁止しています。
カセットガスが燃料であっても室内酸素濃度が低くなると危険です。一酸化炭素チェッカーを用意してもリスクはあります。冬キャンプでの火器使用にはくれぐれもご注意ください。
以上、経産省の法改正で2020年6月1日以降、「PSLPGマーク」のない屋外式カートリッジガスストーブは販売禁止になっていた、という話でした。
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