どうも、キャップです。
オートキャンプ白書2024が発行されました。
2023年のキャンプ業界の動向をチラ見した感想です。
2023年のキャンプ人口は600万人
出典:モデルプレス
2024年7月11日、「オートキャンプ白書2024」が発表されました。
モデルプレスの記事によると、2023年のオートキャンプ参加人口は前年から50万人減、前年比7.7%減の600万人だったそうです。
「キャンプブーム終了を嘆いているのは誰か?」という記事で2022年のキャンプ人口とキャンプ市場の減少について考察しましたが、その2022年に続き2年連続でキャンプ人口が前年割れしたことになります。
2023年のキャンプ用品市場規模は800億円
2023年のキャンプ用品市場規模は803億円とのことで、これは前年比15.3%の縮小。
この10年で最大の落ち幅です。
2023年の年間購入金額は平均6万1517円。
これも8年ぶりにマイナスに転じたそうです。
確かに僕自身もキャンプ道具の購入頻度が落ちました。
かつて躍進が目立ったガレージブランドも元気が無くなった気がします。
楽天やAmazonのキャンプ用品ランキング上位は消耗品や定番アイテムが大半で、新しいコンセプトの商品が減った印象です。
スノーピークは上場廃止のニュースも記憶に新しいですが、2022年に会員制度を変更しています。
スノーピークユーザーが新会員制度に沿って行動し始めたのは2023年からじゃないかと思います。
「会員ランクダウン無し、物品購入以外でもポイントが溜まる」という制度は以前より縛りが緩くランクアップしやすいので、物販だけで累計100万円購入する旧ブラック会員のような鼻息の荒いユーザーが減り、スノーピークユーザーの活性が落ちた気がします。
新規ユーザーが減少
2019年以降、キャンプ人口に占める初心者(1年以内にキャンプを始めた人)の割合は20%台だったそうです。
2023年は初心者の割合が16%に落ち込んだとのこと。
以前の記事で
- 原価高騰でエントリーモデルが値上がりした
- コロナ禍が終わってキャンプ以外のレジャーの選択肢が増えた
という2つの理由からエントリーユーザーが減っているのではないか?
と書きましたが、実際その通りになっているようです。
でも、2018年以前は初心者の割合が20%を切ってたみたいです。
ブームに火が点く前の状態に戻っただけで、新規ユーザーの割合はこれで普通なのかも知れませんね。
確かに僕の周りでも「最近キャンプを始めたんだよ」という人を見かけなくなりました。
・キャンプを始めたかった人はもう始めている
・そうじゃない人は旅行や他のアクティビティを楽しんでいる
という感じです。
年間キャンプ回数は過去最多
出典:日本オートキャンプ協会
年間キャンプ回数は5.5回で、これは過去最多らしいです。
キャンプ場の稼働率は19.6%で、決して悪くない状況とのこと。
気になったのは
参加人口に占めるソロキャンパーの割合が19.4%と過去最高になったことも、参加人口を押し下げる要因となった。
という部分。
そうか。
- 家族4人でファミリーキャンプに1回行った場合「キャンプ人口」のカウントは4人。
- ソロキャンプに1回行った場合「キャンプ人口」のカウントは1人。
ということか。
ソロキャンパーが増えるとキャンプ回数やキャンプ場稼働率は増えても、キャンプ人口の増加影響は少ない、ということですね。
影響は軽微かも知れませんが、僕みたいに
- 以前は家族4人でファミリーキャンプを楽しんでいた
- 最近は息子と2人で父子キャンプすることが多い
という人もキャンプ人口減に一役買ってるのかも知れません。
「キャンプブーム」以前の状態に戻っていく
今でもキャンプが好きなので、キャンプが文化として根付いてくれると嬉しいな、という想いでキャンプ人口に注目していました。
- キャンプ人口は2019年レベル(860万人)プラスアルファ
- 増加ペースも2019年頃まで(毎年10万人増)プラスアルファ
くらいに戻っていくのではないか?
というのが僕の(期待を込めた)予測でしたが、この予測は外れそうです。
前述の通り、キャンプ人口の増減だけでは推し量れない部分はありそうです。
確かにキャンプが趣味として成熟期を迎えるなら、ソロキャンプや父子キャンプなど、ファミリーキャンプ以外のユーザーが増えると考える方が自然です。
そうなると「年間キャンプ回数」や「キャンプ場稼働率」は高水準を維持するけど、キャンプ人口はそれほど増えない可能性があります。
これは悪いことではなく、正常進化なのかも知れませんね。
以上、オートキャンプ白書2024から「キャンプブーム」のその後を読み解いてみたよ、という話でした!
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